第2週 身から出た鯖 第8回
奈津子さん、静さん(清海の母)、登場。友春、大学生。
たかだか15分のドラマだけど、語りたいことはたくさんあります。
今回初登場の人物も触れたいのですが、それぞれの紹介をしているだけで話があちこち飛んでしまうので、私なりのポイントだけ。
奈津子さん……喜代美のロールモデルに一旦はなった人。
静さん……糸子さんと対照的な人。喜代美が顔をよく知らなかったことから察すれば、あまり子供たちの世界に関わりがない。(仕事が忙しい?病弱?)
友春……アホ全開。「へちゃで頭悪くて何の取り柄もない」喜代美と「結婚してやる」そうだ。
友春のことはもう少し書きたい。
この人も喜代美が大好きだったんだよね。
小学生のときに喜代美に体操服入れで殴られてからずっと、関わり続けていて。
喜代美にとっては言いたいことを気安く言える相手という雰囲気。
二人とも清海に対する劣等感を抱えていたのは似たもの同士。
表面では、はったりをかますのと、笑ってごまかすのとで印象が違うけど、根っこは似ている。
そういうと、小草若ちゃんも似たタイプの内に入ってきますね。
劣等感にさいなまれる対象は違うけど。
この回は、喜代美と清海の三味線のお稽古が中心になるエピソード。
喜代美が始めは調子よかったのだけど、清海がグングン上達して、喜代美のやる気が失せていく様子。
甘い、根性なし!と罵倒したいところですが、これまた小草若ちゃんの心情を重ね合わせてしまいます。
稽古しても上手くならないからますますしなくなる、という状態は草々と一緒の内弟子時代に何度となくあったでしょう。
努力しない人に甘えるなと口で言うのは簡単だけど、劣等感にとらわれた人にやればできるという自信を持たせるのはどれだけ大変か。
この劣等感を終盤まで背負い続けたのがヒロインじゃなかったのは、「ちりとてちん」の妙なんだけどおもしろい(興味深い)ところかな。