第5週 兄弟もと暗し 第25回

化石の真相を告白。


今になって見ると、清海がかわいくてしかたない。

田舎ではヒロインだった少女が、都会で違和感を感じて揺れ動く様子がいじらしい。

喜代美が大阪での居場所を見つけつつあるのに、清海は居場所が見つけられず、喜代美に会いたがっていた。

ただし、喜代美から見ると、清海は小浜にいたときの自分を思い出させる存在で、清海が光なら自分は影というイメージを引きずっているから、清海の寂しさなんて思いが及ばない。

喜代美は清海が嫌いなのではなくて、清海と自分を比較しては自己嫌悪に陥る自分が嫌だということだから、清海と距離を置きたい。

嫌な自分に向き合うという話は後に出てきますが、清海を避けることは嫌な自分から逃げるということで、清海が存在する限りいつまでも逃げ続けなければならない。

逆に、清海は小浜時代を懐かしむ気持ちがあり、また、大阪に来てからの喜代美の活力に憧れているから、会いたがる。

なんだか切ない片思いだなぁ。