第1週 笑う門には福井来る 第2回

喜代美、小浜第二小学校転入。 野口家(父母、順子)登場。

喜代美は清海のような学校のアイドルになりたかったのでなく、ただ自分のことを気にかけてもらいたかっただけだろうな。
名前を呼ばれるということは、相手の意識が自分に間違いなく向いているということで、呼ばれた方も相手を意識します。
そこで、呼ばれた名前が別人を指していたら、失望を感じる。
その繰り返し。

転校生だからもっとちやほやされてもいいのに、という気持ちがすぐに裏切られたのかなと思います。
子供たちはすぐに日常の態度に戻ってしまう。
一人でぽつんと教室に居る喜代美を見ると私も辛くなってくる。
ここで声をかけてくれるのが、順子なんだよねー!

喜代美は自分から他人に声がかけられないけど、声をかけられことは強烈に欲している、かまってちゃんですね。
それは母の糸子との関係でそういう部分が出来てきたのだと思うのですが、どうでしょう。
母の言動に接してから反応する受け身の状態に慣らされているのが、喜代美の性格を作ってるかな。

受け身といえば、清海もそうで、みんなから声をかけられるけれど、自分から他人に向かっていかない。
その清海が声をかけたのが、海岸で偶然出会った喜代美だったのは、清海にとって嬉しい運命だった。
けれど、喜代美には知る由もなく。


その他、気になったこと。
喜代美が先生(ストレッチマンw)に教科書を持ってきてもらったとき、「すみません」としか言えなかったところ。
先生にお礼を言うより、呼ばれたのにどうせ自分じゃないだろうと無視した自分を取り繕うだけ。
ちりとてちんキーワードの「自意識過剰」が現れてるのではないですか。
関係ないけど、ちび小草若ちゃんなら、「おおきに、ありがとう」と言うてると思いますよ。