第2週 身から出た鯖 第10回

父母の馴れ初め、照明係。


取材は滞りなく進み、糸子の手料理や小梅おばあちゃんの三味線での接待は上々。


ここで、いただきます、の後、すぐに、ごちそうさま、のカットに変わったのは鮮やかでした。

だらだらと食事シーンを見せずに、こちらが思うより早く場面転換して、うまく引っ張りますね。

こういう大胆な省略が観客をのせるリズムを生み、舞台を見ている気分に私はいつの間にかなっています。


しかし、小次郎が竹谷さんの知ったかぶりをからかおうと用意した唐辛子入りへしこ丁稚羊羹(宇治のデザートと称した)を、タイミング悪く席に戻ってきた、奈津子さんが食べてしまった。

余りのまずさに苦しむ奈津子さん。

その日の夕方、竹谷さんに詫びる和田家一同。

小次郎のことだけでなく、正典の塗箸に対しても苦言を呈する竹谷さんに、糸子は見捨てないでくれと土下座までした。