第2週 身から出た鯖 第12回

喜代美の家出。


まあ、行き先は大阪とはっきりしているし、知り合い(奈津子さん)を頼って行くので、あまり皆は心配してない。

後の草々や小草若とは違って。

さんざん特番や総集編で見た場面なので、もう言いたいことはないかと思っていましたが、改めて見直すと色々出てきます。


あの話の流れになったきっかけは、友春の乱入だったのか。

いつも、友春は喜代美のどこが好きなんだろうと思ってしまいますが、喜代美は友春には愛想笑いせずに本気で怒るからかな。

友春くんは愛想笑いに囲まれた寂しい生活してたのかな?とかわいそうになってくる。


この町を出る、と言った後、正典さんに短大はどうするときかれた喜代美が、行かない、と答えたのが、彼女のそれまでと違う強い決意を示すのにいい会話だったと思います。

周囲に迷惑をかけることになっても、やりたいことをやる。

そこまでの覚悟が今までなかったことが、子供のころからの鬱屈感の一因だったのだから。


他人に迷惑をかけないというのと、他人に媚びるというのとが一緒になって、自分の意志がわからなくなる。

他人に迷惑かけたくないと先生や親のいうことを聞き続けた喜代美も、本来の自分をさらけ出せない「ええこ」だったのでしょう。