おかあちゃんみたいになりとうない


衝撃的な発言でしたが、若気の至りだなあ、と母の気持ちになって見てしまいました。

その前に糸子さんが、あんたのためや、と言って地雷を踏んでるからねえ。


他人のためにばかり働いて脇役に見える人生でも、それが自分で納得して選んだやりたいことなら、自分の人生の主役を生きているなんて、まだ喜代美には理解できるはずはないでしょう。


かあちゃんみたいになりとうない、は喜代美には、他人のことばかり気にして自分の意志が見えなかった喜代美自身の姿がおかあちゃんに投影されているように感じたのかもしれません。



その他、喜代美の発言を悔やんで、でも、引っ込みがつかない様子や、工房で正典さんに、ごめん、でも行くと告げる場面、おばあちゃんに皮を張り替えた三味線を渡される場面、泣きどころが一杯。

特に、工房で喜代美がしゃべり続ける間、おとうちゃんが無言なのがたまりません。

同じ家出経験者、通じ合う部分があったのでしょうか。

背中や視線、表情で、わかった、行ってこい、と言っています……。