草若師匠、死んだふり


いきなり小ネタですが、出前の注文をしている時に、バックで聞こえる竿竹売りの声。

ウソばっかりのドラマなのに、こういうところはリアルすぎる。

思わず、実際に窓の外を覗いてしまいました。


このエピソードは落語が元ネタだそうですが、かなりブラックな笑いで、熊五郎さんみたいに怒ってしまう視聴者もいたでしょうね。

喜代美の迫真の演技(師匠曰わくノリノリ)、状況が分からずとも喜代美の合図に合わせる草々が可笑しかった。


この迷い込んできた女の子(喜代美)に対して、草若師匠はすでに、ただものではないと興味津々。

おじょうちゃん、落語詳しいんちゃうか?と聞いたときの表情が、好奇心いっぱいの子供のようで。


喜代美がここで上手く芝居が出来たのは、師匠さんがお金が払えないからやるしかないと、夢中だったからで、上手に芝居していいところを見せようとしていたら、きっと失敗していたと思います。


喜代美の興奮と充実感は、それまで苦しんでいた自意識の束縛からの脱出の発端になるとは、彼女も放送中に見ていた私も、あの時点では知る由もなく。