小草若、登場


うーん、いきなり夜の縁側で足の爪切ってる。


本当のところ、大阪バージョンの友春で、喜代美からもずっとバカにされるアホボン役と最初は私も思ってました。

それがあんなに立派になって…。

ちりとてワールドで一番、育ってしまったキャラクターでないかな。

それもきっと、当初の構想以上にです。


演じた茂山宗彦さんが最初から結末を知っていたとしても、初回から見事な出方をしてるなあ。

おもいっきり派手で、イタくて。


「夜に爪を切ると…」からの親子のやり取りがあり、草若が立ち去った後の小草若のやりきれなさを表す顔つきは視線が定まらず心細げです。

草々の素直さと対比をなす、小草若の頑なさが、アホボンと思いながらもどこか気になるものでした。