草々、辻占茶屋に再挑戦


喜代美がとうとう、他人を説得してしまった。


自分で気がつかないうちに、何かが変わりつつある、てこういうことなんでしょう。


喜代美と草々の様子を見守る師匠も、少しずつ心を動かされ、草々に優しく諭す。

「お前は高座に戻りとうてしゃあないんやろ」

と言って、草々の頭を両手で軽く挟む。


この辺りの渡瀬恒彦さんの言い回しや動きで、ほろっときてしまいます。

もう、特に渡瀬さんの大阪弁の口調が好きで、たまらん。

男の大阪弁にこんなにゾクゾクするとは思わなかった…。


演出で目を引いたのは、川辺で草々を見ていた喜代美を撮っていたカメラワーク。


対岸の草々の姿が消え、川に飛び込んだかもと不安になる喜代美。

驚きと動揺を表す喜代美の顔がアップになるとき、背景が揺れていて、まるで船上にいるような不安定感を見せる。


これ、カメラ本体を後ろに引きながら、ズームアップしていく、ていう撮り方かな?


こんなんやってる朝ドラって、なかなかないでしょう。

というか、最初に見たとき気付かなかったし、私も。